季節先取りの暖かさ 関東以西で20℃前後の日も 雪解け進む なだれや落雪に注意
季節先取りの暖気が流入
特に15日(木)は、北海道付近を進む低気圧や前線に向かって暖かい空気が流れ込むでしょう。九州から関東、北陸や東北の一部は、上空1500メートル付近で6℃以上の暖気が流れ込む予想です。晴れれば、気温が20℃を超えるような快適な陽気となりますが、曇りや雨でも気温の高い状態が続くでしょう。
雨でも気温高い 春本番の陽気の日も
低気圧や前線が通過したあと、16日(金)にかけて一時的に冷たい空気に入れ替わるでしょう。それでも最高気温は全国的に平年並みの予想で、朝の強い冷え込みもなさそうです。その後、週明けにかけて日ごとに暖かくなり、関東から西では最高気温が20℃前後まで上がる所もあるでしょう。
春一番は、立春から春分までの間に初めて吹く、暖かい南よりの強い風のことです。日本海で低気圧が発達することで、より強い風が吹き、荒天をもたらすこともあるため注意が必要です。
急な雪解け 注意点は?
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。