北陸や東北など広く大気の状態が非常に不安定 急な強い雨・落雷・竜巻など突風の恐れ
きょう25日 上空にこの時期としては強い寒気 すでに不安定な現象も
上空約5500メートルには、マイナス21度以下のこの時期としては強い寒気が流れ込んで、全国的に大気の状態が非常に不安定となっています。
雨雲の様子を見ると、北陸や東北などでは局地的に雨雲が発達していて、発雷を観測している所もあります。
石川県志賀町では午前4時38分までの1時間に29.0ミリのどしゃ降りの雨が降りました。また、けさはSNS上では、石川県や宮城県の海上で竜巻が発生したという情報も出ています。
北陸や東北をはじめ広く大気の状態が非常に不安定
特に発雷確率が昼前から高いのが、北陸や東北など日本海側となっています。
晴れていても、突然空が暗くなり、急な強い雨や、落雷や竜巻などの激しい突風の恐れがあります。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
また、ひょうが降る恐れもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。
本州の山では紅葉が見頃のところも増えてきましたが、紅葉狩りなどで屋外でお過ごしの方は、突然の雷雨に注意し、いざという時に避難できる場所を確認するなど、安全を優先に行動してください。
関東も午後は雷雨の可能性
関東北部の山沿いほど雨や雷雨の可能性が高くなり、東京都心でも、昼過ぎ以降は局地的ですが、一時的に雨がザっと強まることがありそうです。雷が鳴る可能性もありますので、天気の急変に注意し、雷鳴が聞こえたら早めに安全な建物に移動するようにしてください。
雷雲が近づくサイン その時どうする?
雷雲が近づく時、避難する場所は、近くのしっかりした建物や、車の中が良いでしょう。木の下での雨宿りは、木に落ちた雷が人に飛び移ることがあるので、危険です。万が一、周囲に避難する場所がない時は、両足をそろえて、頭を下げてしゃがみ、両手で耳をふさぎましょう。
単独の雷雲による激しい現象は、30分から1時間程度で弱まることが多いです。スマホなどで雨雲レーダーをチェックするなど、最新の情報を確認しながら、安全な場所で雷雲が過ぎるのを待ちましょう。