東北で「非常に激しい雨」を観測 関東や九州でも局地的にカミナリ雲湧く
東北で「非常に激しい雨」 土砂災害警戒情報も発表
特に、四国で発達した雨雲がかかり続け、日中は、徳島県阿南市蒲生田で午前11時21分までの1時間に70.0ミリの非常に激しい雨が降りました。また、高知県室戸市の佐喜浜では1時間に41.0ミリ(午前11時27分まで)の激しい雨を観測しました。
午後は、日中の気温上昇や湿った空気の影響により大気の状態が不安定になっていて、東北や関東甲信、北陸、九州の所々で活発な雨雲やカミナリ雲が湧いています。
1時間降水量は、宮城県栗原市耕英では午後3時20分までの1時間に58.5ミリの非常に激しい雨を観測し、8月として最も多くなりました。また、福島県南会津町界では45.5ミリ、熊本県菊池市では44.0ミリの激しい雨を観測しました。
午後4時現在、岩手県と宮城県には「土砂災害警戒情報」が発表されている市町村があります。また、岩手県・宮城県に加えて、高知県、香川県、岡山県、鳥取県、滋賀県、三重県、岐阜県、福井県、長野県に「大雨警報」が発表されています。土砂災害や低い土地の浸水に警戒してください。
夜にかけて「激しい雨」や「非常に激しい雨」に注意

東北から九州にかけては、所々で激しい雨や非常に激しい雨が降るでしょう。土砂災害や低い土地の浸水などに警戒・注意をしてください。また、落雷や急な強い雨などにも注意が必要です。
大気の不安定な状態は、夜遅くになると解消する見込みですが、あす(18日)はまた午後を中心に大気の状態が不安定となり、あちらこちらで雨や雷雨がありそうです。
非常に激しい雨って どんな雨?
なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。
ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降った所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。