北陸で40℃に迫る危険な暑さ 理由は台風6号 夜間も熱中症に厳重警戒
新潟県で40℃に迫る危険な暑さ
午後1時30分までの最高気温は、新潟県三条市で39.8℃、福井県坂井市三国で39.7℃、新潟県長岡市寺泊で39.6℃、新潟市でも39.0℃など、39℃以上が8地点あり、そのうち7地点を新潟県で観測しています。
暑さの原因は九州の西をゆっくり北上中の台風6号です。
台風から離れた本州付近にも、南から暖かく湿った空気が流れ込んでいます。南風が山を吹き降りる際に気温が上がる「フェーン現象」が発生しているために、日本海側ほど気温が上がっています。
また、北陸では日が差していることもあり、気温が上昇しやすくなっています。
東京都心は雨で猛暑から解放 夜間は各地で蒸し暑く
ただ、太平洋側を中心に所々で雨雲が発達し、東京都心では断続的に雨が降っています。
雨が一時強まったことで、都心では午後1時30分までの最高気温は午前10時2分に観測された31.8℃どまりです。
このまま32℃を下回れば、7月21日以来19日ぶりに32℃に届かないことになります。
湿度は高く、夜間の気温は全国的に下がりにくいでしょう。夜も眠る前に水分を補給し、エアコンを使用するなど、熱中症に厳重に警戒してください。
フェーン現象とは?
① 例えば、図の右から左へ風が吹く場合、風上の平地の気温が30℃だとすると、この風が高さ2000メートルの山をのぼる時、100メートル上昇する毎に0.65℃気温が下がるので、山頂付近の気温は風上の平地より低い17℃になります。
② 山頂付近に向かうにつれて、風上の平地より気温がどんどん下がることにより、もともと空気中に含んでいた水蒸気のうち、ある程度の水蒸気が冷やされて、小さな水の粒になります。この水の粒は、空気中をただよう雲や霧に変わり、雨粒となって落ちてしまうので、空気中の水分が減って、乾燥した風になります。
③ 乾燥した風が山をおりる時には、100メートル下降する毎に1℃気温が上がるので、風下の平地の気温は、風上の平地より高い37℃になるのです。
湿度が変わると、気温の変化する割合も変わることが、フェーン現象の発生原因です。
(他にも「ドライフェーン」と呼ばれる現象などがあります。「ドライフェーン」とは上空の空気が地表まで吹き降る際に、圧縮されて気温が上がる現象です。)