エルニーニョ監視速報 ラニーニャ現象が継続 冬も続く可能性が高い 厳冬か
9月の実況
太平洋赤道域の海面水温は西部で平年より高く、中部から東部で平年より低くなりました。海洋表層の水温は西部で平年より高く、中部から東部で平年より低くなりました。太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発、中部の大気下層の東風(貿易風)は平年より強くなりました。
このような大気と海洋の状態はラニーニャ現象時の特徴を示しており、昨年秋からラニーニャ現象が続いているとみられます。
今後の見通し
以上のことから、冬にかけてラニーニャ現象が続く可能性が高く(90%)、その後、冬の終わりまでに平常の状態になる可能性もあります(40%)が、ラニーニャ現象が続く可能性の方がより高い見通しです(60%)。
西太平洋熱帯域及びインド洋熱帯域の状況
●インド洋熱帯域::9月のインド洋熱帯域の海面水温は、基準値より低い値でした。今後、冬の間は基準値より低い値で推移すると予測されます。
日本の天候 この冬どうなる?
ラニーニャ現象時の冬は、東日本を中心に、厳冬傾向となっています。気象庁の3か月予報(9月20日発表)でも、11月からグッと季節が進み、12月の気温は西日本・東日本で平年並みか低くなる予想です。
この冬は、厳しい寒さになる可能性があります。最新の情報を確認して、農作物の管理など備えて下さい。