危険な「にんじん状の雲」発生 非常に激しい雨の所も 落雷や竜巻など突風にも注意
にんじん状の雲とは?
雨雲レーダーなどにうつる形状から「線状降水帯」と呼ばれることもあります。
なぜこのような形をしているのかというと、穂先のような部分で雲が発生して発達し、上空の風に乗って、西から東へ流されることで幅が広がります。また、穂先で積乱雲が発生することを繰り返すことで、このように、にんじんのような形になっています。
にんじん状の雲の下では、激しい気象現象が起こる恐れが高くなります。特に穂先部分では大雨や、突風、雷、ひょう、竜巻などに注意が必要です。
予想される降水量
低気圧や前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定です。
九州から東北は、あす27日にかけて、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
<大雨>
27日06時までに予想される24時間雨量(多い所)
東海地方 300ミリ
四国地方 250ミリ
九州南部 200ミリ
近畿地方、九州北部地方 180ミリ
北陸地方 130ミリ
中国地方 120ミリ
東北地方 100ミリ
その後、28日06時までに予想される24時間雨量(多い所)
東海地方、九州南部 50から100ミリ
北陸地方、四国地方、九州北部地方 およそ50ミリ
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒、注意をしてください。
また、あす27日にかけて、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。
急に空が暗くなったり、雷鳴が聞こえたり、急に冷たい風が吹くなど、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物の中へ移動して、安全な場所でお過ごしください。