エルニーニョ監視速報 ラニーニャ現象が継続中だが 春には終息へ 日本への影響は?
1 月の実況
このような大気と海洋の状態は、ラニーニャ現象時の特徴を示しており、ラニーニャ現象が続いているとみられます。
今後の見通し
以上のことから、今後、春の間にラニーニャ現象が終息し、平常の状態になる可能性が高くなっています(70 %)。
西太平洋熱帯域 及び インド洋熱帯域の状況
• インド洋熱帯域: 1 月のインド洋熱帯域の海面水温は、基準値より高い値でした。今後、春から夏にかけて基準値より低い値か基準値に近い値で推移すると予測されます。
日本の天候 春にかけて どうなる?
ただ、2020年~2021年の冬にも、ラニーニャ現象が発生しましたが、この時は、前半に強い寒気が流れ込んだ影響で、群馬県藤原や新潟県湯沢では24時間降雪量が1mを超えるなど、記録的な大雪となった所がありました。この大雪のため、関越自動車道では多数の車両が立ち往生するなど、大規模な交通障害が発生しました。また、西日本日本海側で降雪量がかなり多くなりました。一方、冬の後半は寒気の南下が弱く、気温が高めで、冬を通してみると東・西日本と沖縄・奄美で暖冬でした。
このように、ラニーニャ現象が発生している冬には、一時的に強い寒気が流れ込んだり、大雪になったりすることがあります。
今後、春の間には、ラニーニャ現象が終息し、平常の状態になる可能性が高いと予測していますが、まだしばらくは、気温の変動が大きくなる可能性があります。最新の気象情報を確認してください。