新島で総雨量400ミリ超 今夜も東海中心に大雨 雨が弱まっても土砂災害に警戒な訳
新島で48時間降水量400ミリ超 あちらこちらで「激しい雨」も
1日、伊豆諸島北部では、「線状降水帯」によって、非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして、気象庁は「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。その伊豆諸島北部の新島では、7月2日13時までの48時間降水量が、401.5ミリに達しました。新島では、平年7月の降水量は205.3ミリですので、48時間で、平年7月ひと月分の2倍に相当する雨が降ったことになります。
また、1時間降水量は、和歌山県田辺市の栗栖川で43.5ミリ(2日6時23分まで)、鹿児島県十島村小宝島で41.5ミリ(2日4時15分まで)、静岡空港で39.5ミリ(2日6時59分まで)と、いずれも激しい雨を観測しました。
この大雨の影響で、2日13時30分現在、関東甲信や東海、近畿に「大雨警報」の発表されている所があり、静岡県や伊豆諸島には「土砂災害警戒情報」の発表されている所があります。土砂災害警戒情報の発表されている所では、降り続く大雨のため、命に危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない、非常に危険な状況です。少しでも安全な場所への速やかな避難を心がけてください。
今夜は どこで大雨?
これまでの大雨によって、すでに地盤の緩んでいる所がありますので、少しの雨でも、土砂災害に厳重な警戒が必要です。また、都市部で雨が強まると、道路が冠水するおそれもあります。低い土地の浸水や川の増水・氾濫にも、注意・警戒を続けてください。
また、梅雨前線が徐々に北上するため、山陰地方など日本海側でも、雨雲や雷雲が発達する所があるでしょう。雨の降り方に注意するとともに、落雷や突風にも、お気をつけください。
大雨の時に危険な場所とは? 雨が弱まっても警戒が必要な訳

アンダーパスは、雨が降っていると、みるみるうちに水が溜まってしまいますし、水はけが悪い場合は、通行できるようになるまで時間がかかります。
さらに雨がいったん弱まった所でも、油断はできません。土砂災害は、雨が弱まったり止んだりした後でも、発生する場合があるので、警戒が必要です。というのも、これまでの大雨によって、土の中には、すでに水分がたっぷり含まれているからです。
また、河川の増水・氾濫も、大雨のピークが過ぎた後に発生する場合があります。雨が弱まっても、斜面やガケ、河川や用水路など、危険な場所には、絶対に近づかないでください。