関東・甲信越の降水量 例年の冬と異なるパターンに
ここ20日間の降水量 横浜市では平年の2倍以上 前橋市は平年の1割以下
一方、内陸部や日本海側では平年よりも降水量が少なくなっています。12月1日から20日までの降水量の平年比は、熊谷市と前橋市で8%と1割を切っているほか、長野市と新潟市で39%と少ない地点が目立ちます。山地の雪も少ない傾向で、オープンが延期になるスキー場があるなど、雪不足の影響が深刻となっています。
要因は?
また、関東南部で晴れの日が少ない要因として、移動性高気圧が北に偏った形で日本付近にやってくるケースが多いことも挙げられます。高気圧の中心が北に偏ると、関東地方には海上からの湿った空気が流れ込みやすくなり、雲に覆われたり、弱い雨が降ったりしやすくなります。このため、全国的に晴れの地域が多い日でも、関東だけはすっきりしない天気となったことがあります。
この先、年末年始に寒気の南下が予想されていますが、影響を大きく受けるのは北日本に限られる見通しです。関東甲信越で典型的な冬の天気が多くなるのは、年が明けてからになる可能性があります。