あす19日 危険な暑さ収まる 一時的に気温低下も熱中症に注意 症状と応急処置は?
真夏並みの熱い空気 次第に東の海上へ
暑さの原因の1つとなっているのが「上空の暖かい空気」の流れ込み。きょうは、関東甲信や東北の上空1500メートル付近で18℃以上と、真夏並みの暖かい空気が流れ込みました。加えて「強い日差し」と「山越えの風・フェーン現象」の影響もあり、5月としては記録的な暑さをもたらしました。
あす19日(金)正午の上空1500メートル付近の気温の予想を見ると、真夏並みの暖気は東の海上に移り、本州付近は9℃~12℃のエリアの所が多く、平年並みに戻る所が多いでしょう。あすは関東や東北などの記録的な暑さも、収まりそうです。
※上空1500メートル付近で18℃以上の暖気は、晴れれば、最高気温35℃以上の猛暑日をもたらすこともある暖かい空気です。
あすは4月並みの所も 週末以降は再び汗ばむ陽気
20日(土)以降は晴れる日が多く、21日(日)は名古屋の最高気温が30℃と真夏日に。25日(木)は札幌で25℃と夏日になりそうです。きょう18日(木)、気象庁から発表された1か月予報によると、この先1か月の平均気温は沖縄と奄美では「平年並みか高い」、九州から北海道では「平年より高い」となっています。今の時期は、まだ体が暑さに慣れていないため、それほど高い気温でなくても熱中症にかかることがあり、注意が必要です。
熱中症の応急処置
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。