明日28日の北海道は今年初の10℃以上 札幌は2月3位に? 3月は寒暖差に注意を
明日28日の北海道は各地で4月並みの最高気温が予想され、札幌や函館で11℃など、道内では今年初めての10℃以上の最高気温となる見込みです。特に札幌で11℃まで上がれば、2月としては統計史上3番目に高い記録的な暖かさとなります。しかし、今日27日発表になった1か月予報によれば、3月1週目は一旦、気温が平年より低くなる見込みです。この先は寒暖差に注意が必要です。
北海道では今年初の10℃以上 2月としては記録的な高温の地点も
明日28日の北海道は、上空に南からの暖かい空気が流れ込む影響で各地で気温が上がる見込みです。日中の最高気温は室蘭で10℃、札幌や函館で11℃と、道内では今年初めて最高気温が10℃以上となる地点もあるでしょう。もし2月28日での初10℃以上となると、例年と比べると一週間ほど遅い観測となります。昨年初めて10℃以上となったのは2月13日で、その日の最高気温は豊頃町大津(道東十勝)で11.5℃でした。
また、2月に室蘭で10℃まで上がると1923年からの統計史上5回目、札幌で11℃まで上がれば1877年からの統計史上3回目と、記録的な暖かさとなります。なお、札幌で過去に11℃以上を2月に記録したのは、2023年2月28日(11.2℃)と2024年2月19日(13.9℃)で、近年記録的な高温が続いています。
3月は気温高め 寒暖差に注意を
今日27日に札幌管区気象台から発表となった最新の1カ月予報によると、この先1カ月の北海道は平均気温が全般に平年より高くなる見込みです。しかし、一時的に寒気の影響を受ける可能性があるため、寒暖差が大きくなりそうです。また、冬型の気圧配置が長続きしないため、日本海側では平年と比べて雪の日が少なく、日差しが多くなるでしょう。
1週目(3月1日~7日) 来週はいったん寒さが戻る 3日は広く真冬日に
1日土曜日にかけて気温の高い状態が続き、季節先取りの暖かさとなりそうですが、その後は一気に気温が下がる見込みです。3日月曜日には各地で平年より低い最高気温が予想され、札幌でマイナス2℃、旭川でマイナス4℃、稚内でマイナス5℃など、広い範囲で真冬日となるでしょう。気温の変動が大きくなるため、体調を崩さないよう十分注意して下さい。
また、5日から6日にかけては太平洋側を中心に雪が予想されています。低気圧の発達の程度や進路によっては、雪や風が強まる恐れもあるため、最新の気象情報に注意して下さい。
2週目(3月8日~14日) 再び気温上昇 なだれや落雪などに注意を
2週目は、オホーツク海側は平年並みの気温となりますが、日本海側や太平洋側で気温が平年より高めとなる見込みで、雪解けが進みそうです。2月にまとまった雪が降り、日本海側を中心に積雪が平年並みに戻った所が多い道内ですが、雪が多くなった地域では雪解けに伴う事故の危険性が高まります。
山間部でのなだれや、屋根からの落雪が起こりやすくなるため、特に気温が高くなる時は斜面のそばや軒下を避けることも重要です。また、排水溝が雪で埋まっていたりすると、雨が降った際に雨水も雪解け水も流れていかず、少ない雨でも道路が冠水する恐れがあります。気温の高い時は道路状況などにも気を配るようにして下さい。
3~4週目(3月15日~28日) 季節の歩みが加速 根雪終了も続々?
3週目から4週目は道内各地で平年より高い気温が予想されており、季節は一気に春へと進んでいきそうです。
平年の根雪(長期積雪)終日は、函館で3月10日など、太平洋側の沿岸では3月の前半ですが、帯広で3月24日、網走で4月1日、札幌で4月2日、旭川で4月7日など、その他の地域では3月下旬から4月上旬になります。
今年は太平洋側の沿岸では積雪がもともと少なく、根雪になっていない所もありますが、その他でも3月後半の暖かさに伴い、平年より雪解けは早く進むでしょう。道内のほとんどの地域で、4月を待たずに根雪が終わり、いよいよ北海道にも春がやってきそうです。